Introductionはじめに
企業であっても個人であっても、それぞれの活動には目的があるはず。動機となる想いがあるはずです。
そして、目的を実現するためには想いを伝えることが不可欠ではないでしょうか。
想いは共感を呼び、その共感の輪が広がることで、目的はカタチを成していくのだと考えます。
これまで「まちづくり」という分野で活動してきましたが、多くの方に共感いただけたことで広がりが生まれました。その共感の広がりこそが、想いをカタチに変えてきました。
なにより、共感いただけたことが活動の原動力となりました。
これまでは後押しいただきながら活動してきましたが、今度は後押しする番です。
hinode graphは、想いを伝えるために必要とされる存在でありたい。その一心で活動を行います。
Project事業について
hinode graphは、ロゴデザインを軸としてブランディングサポートを行います。
想いを伝えるための入り口として、ロゴは大きな力を発揮する。そのように考えているからです。
少し話は逸れますが、人と人が対話するとき、当然ながら言葉は重要です。しかし、それと同じくらい重要なのが表情です。
「ありがとう」という一言でも、その表情次第で伝わり方は様々です。満面の笑みで言われると嬉しいですが、しかめっ面で言われると複雑な気持ちになることでしょう。
言葉の持つ情報だけでなく、視線や口角といった視覚的な情報も加味して、人は何かを感じ取っているのだと考えます。
では、企業にとっての表情とは何か。それは、ロゴをはじめとしたデザインではないでしょうか。
「どのような言葉で伝えるか」というのも重要ですが、「どのような表情で伝えるか」というのも重要です。
優しい表情で間口を広げることもできれば、厳格な表情で間口を限定することも出来ます。ターゲット層によって、その表情の表現は変化します。
そして、どの企業にもその企業特有の表情があるはずです。その表情を的確に捉えて視覚化し、想いと共感を結ぶ。それこそがhinode graphの使命です。
「一から丁寧にお手伝いする」という観点から、ロゴ制作を活動の軸とし、そこからの展開によりブランディングをサポートします。
Origin名前の由来
ブランディングで大事なことは「日の目を見る」ことです。この慣用句から「日の出」を連想し、そこに視覚表現を意味する「グラフィック」を足し合わせたのが「hinode graph」です。
・・・という理由もあるのですが、ごく個人的な記憶を紐解き、そこからネーミングしたものでもあります。そのため説明するのは少し恥ずかしいですが、ご紹介したいと思います。
私の学生時代というのは、例に漏れず多感な時期を過ごしまして、「世の中の不条理」というものに違和感を抱いていました。
「信念がある」と言えば聞こえは良いですが、不器用なところも多分にあったと思います。世間に対して斜に構えるタイプの学生だったと思います。
長い間、「あーでもない、こーでもない」といったように「正しい在り方」を悩み続けている時期がありました。
そんなある日のこと、公園で友人と「あーでもない、こーでもない」と話していたとき、後ろを振り返ると、ちょうど日が昇る瞬間でした。
普段であれば「綺麗だな」と思う程度ですが、このときは何故だか大きく心動かされるものがありました。
今思えば、暗闇を彷徨っているような時期だったからこそ、考え続けたからこそ感じることがあったのかもしれません。目を通して、心に光が射した瞬間だったのかもしれません。
悩んでいることがちっぽけに思え、ネガティヴに悩まなくなったのは、この瞬間からです。
それ以来、「99%は全体のバランスを考えながら。1%の本当に譲れないことだけ我を通す」といった感覚で日々を過ごしています。その1%は仕事以外では発揮しませんが、本当に頑固だと思います(笑)。
それでも、この1%こそが自分たらしめていると感じます。こだわりを限定するからこそ視界がクリアになり、自分がすべきことの本質と向き合えるのだと感じます。
「日の出」は、そのような価値観を形作るきっかけとなりました。その視覚的な力を原点とし、歩み始めたのがhinode graphです。
Thoughtロゴに込めた想い
シンボルマークのジグザクの線は「模索する姿」を表しています。そして、太陽を思わせる円形状の輪郭は、模索し続けるからこそ見えてくるものです。
hinode graphのコンセプトは「想いをカタチに」であり、それを実現するための姿勢をシンボルマークで表現しました。
また、交差する線は「+(プラス)」の記号を成しており、「試行錯誤から生み出す新たな価値観」を表現しています。
本質を見極め、無駄を削ぎ落としていく。その作業は泥臭いものです。しかし、その結果として生まれた価値観は至ってシンプル。そのことから、飾らないラインでロゴタイプを一から制作しました。
「hinode graph,」の「,(カンマ)」はグラフィックの先を意味し、「見た目の美しさ・格好良さだけでなく、展開を見据えたデザインを行う」という考えを込めています。
ニュートラルカラーである黒は「何色にも染まらない客観的な視点」を表現したカラーリングです。
Profileプロフィール
東 広大(ヒガシ コウダイ)
熊本市出身。熊本県立東稜高校を卒業し、日本一周の旅を経た後、政令指定都市移行とともに熊本市役所に入庁。地域コミュニティ分野のまちづくりからスタートし、空き店舗対策事業「seed market」を皮切りに商業分野のまちづくりに携わる。その後、地元である健軍エリアの活性化事業として「健軍特区」を立ち上げる。また、特定非営利活動法人グリーンバードの熊本チームリーダーを引き継ぎ、環境分野のまちづくりに携わる。2020年に熊本市役所を退職し、hinode graphを設立。
メディア掲載
- くまにち すぱいす「すてきびと」(337号・2016年10月14日)
- くまにち すぱいす「すぱいす フォーカス」(388号・2017年10月6日)
- シティ情報くまもと No.012(2018年7月号)
- GOCHAMAZE times(2019年5月28日)
講演
- 熊本市立東野中学校-「まちづくりについて」(2017年3月16日)
- 熊本学園大学-「まちづくりについて」(2017年5月16日)
- 大津町社会福祉協議会(大津町ボランティア協議会)-「まちづくりについて」(2020年2月12日)